ラングリッサーY 〜戦いは宇宙へ〜 ペイリア破壊から2か月、英雄達は平和を満喫していた。 魔族、クリムゾンとの共存を歩み始めたこの星は今、飛躍的に発展しようとしている。 しかし、この平和はかりそめにしかすぎなかった。 「何、やはりそうか・・・」 レーゲンブルク連邦王国シュテーレンバーグ城、先の大戦に関わった英雄達が緊急召集のために集まっている。 「残念だが・・・これは事実だ」 ランフォードにウェルナー(シグマ)が言った。 「でも、宇宙に人間がいるっていう確証はあるの?」 クラレットは苛立ちを隠し切れていない。 「ああ。ペイリア破壊から1か月たった頃に始まったのが、何よりの証拠だ」 「みんな、聞いてくれ」 ランディウスが一同に向かって言う。 「この件を解決するため、カコンシス王国で打開策を検討してみた」 ランディウスが緑髪が背中まで伸びている少年に打開策の発表を委ねた。 「あら、リュケインじゃない」 マリアンデールがリュケインの方へ向く。 「この1か月間に起きた謎の自然災害、貴族至上主義者達の強勢、赤い月クリムゾが この星と同じ軌道に乗ったこと・・・数えたらキリが ないほど偶然が重なっている。 俺は誰かが因果律を歪めていると思う。そうでもなければ、こんなに偶然が重なるはずがないんだ」 「因果律とは何ですか?」 リッキーが質問する。 「例えば、小石を投げたとする。すると小石は地に落ちる。これが普通なのは分かるだろう。こういう自然に関する因果の法則を因果律と言う」 「じゃあ因果律を歪めるのは、ありもしないことを引き起こすっていうことなの?」 アンジェリナが問う。 「ご名答。誰かがこの星に関心を持っている又はこの星を侵略しようとしていると考 えるのが自然だ」 「それで、我々はどうするべきですか?」 レナードが言った。 「宇宙へ出て、因果律を歪めている者を倒す」 「そうは言いますが、どうやって?」 「ペイリアを修復すればいい」 一同に緊張が走る。 「ペイリアを!? しかし、それは・・・」 「他に方法はない。そして古代魔法文明・・・クリムゾンの技術を応用した艦隊と戦闘兵器を製作するべきだ」 「そ、そんなことが・・・」 「やらなければ、俺達がやられるぞ」 「・・・私はマサキの案に賛成だ」 ランフォードが口を開いた。 「何もしないままやられるより、こちらから出向いていこう。この星を再び戦火に巻き込むわけにはいかないからな」 「私も賛成。この星を侵略するなんて許せないわ」 アンジェリナも賛同する。 「他に意見は?」 一同は沈黙をもって答えた。 「よし、リュケインの案を採用する。明日から会議を開くので、各国の代表者は出席していただきたい」 ランフォードが言うと、一同は自分の国へ帰っていった。 翌日・・・カコンシス王国代表ランディウス、レーゲンブルク連邦王国代表ランフォード、カルザス帝国代表クラレット、魔族代表リスティル、クリムゾ代表レインフォルス、日本皇国代表石原忠信、中立(世界を旅する者)代表ウェルナーがシュテーレンバーグ城に集まって会議を開いた。 この会議では星の名を共星(生けとし生けるものすべてが共存する星という意味を込めている)とし、それぞれの名にセカンドネームの命名、共星諸国連合艦隊の設立、ペイリア修復、宇宙へ行くメンバーなどを正式に決定した。 メンバーはランディウス、アンジェリナ、レイチェル、リュケイン、ランフォード、エミリエル(エミリー)、クラレット、マクレーン、リスティル、レインフォルス、石原忠信、カイン、マリアンデール、ヴィラージュ、各国の精鋭を5000人ずつとなった。 「ペイリアを旗艦とする共星諸国連合艦隊か・・・」 「どうしたんだ、ランフォード」 ウェルナーが来た。 「ああ・・・戦いは終わらないものなのかと思ってな」 「確かに。だが、俺達がやらなければ共星は侵略されるぞ」 「うむ。この戦い、負けられないな」 ランフォードが力強く言った。 「生きて帰れる保障もなければ、全く未知の旅に出ようとしている。今度は残る連中 の責任も重大だ」 「言えてる。だが、必ず生きて帰ってこよう、全員で」 「もちろんだ」 レインフォルス達の協力により、共星諸国連合艦隊の組織整備とペイリア修復は早いスペースで進み、3か月で終わった。 そして出発の日・・・ 「みなさん、必ず生きて帰ってください」 シェルファニールが言った。 「へっ、当然」 「絶対、生きて帰ってくるさ」 一同がそれぞれ挨拶する。 「そろそろいいか?」 レインフォルスが呼びかける。 「ああ」 全員が乗り込むと、共星諸国連合艦隊は旅立って行った。 「いつまでも・・・いつまでも、お待ちしています」 シェルファニールの頬からは大粒の涙が流れていた。 「絶対の生きて帰ってみせる。再び皆が笑顔で再会できる日は、必ずあるんだ」 リュケインは心の中で力強く言った。 英雄達の戦いは終わることを知らない。 しかし、彼らは必ず帰ってくるだろう。 戦いが終わらないように、ラングリッサー伝説も終わりはない。 次の世代へと受け継がれていくのだ。 そして、いつか自分達の手に平和を掴んでいるはずだ。 貴方が願うかぎり、英雄達はいつも貴方の側にいる。 人々の心から、希望という言葉が消えることは永遠にないのだから・・・・ |
後書き はじめまして、ルーヴィック大使です。 う〜ん、こんなヘボい作品を投稿していいものか悩みました。 実を言うと、この小説の続きっぽいのはあります。 でも、これまたヘボいものです。 続きっぽいものはも中途半端なところから始まっています。 とあるサイトへ投稿しているものなので、どこかで見る機会もあるかなと思います。 感想を送ってくだされば、作者として嬉しく思います。 では、またどこかでお会いしましょう。 |