ラングリッサー・リバイバル
〜聖剣復活〜
「序章〜親衛の官暗殺〜」
ラングリッサー。
それは人の想いをかなえる力。
ラングリッサー。
それは神々の力を宿す力。
古来より歴史にその名を刻んで来たその剣も、時の流れの中でその名は、人々の心より忘れ去られていった・・・。

エルサリア大陸。
約200年前に勃発した大戦によりこの大陸はカルザス国により統治されていた。
民主政策を唱えるカルザスは多くの民より支持を受ける。
大戦後初期の混乱の時代、そしてそれ以後もかつてのカルザス帝国軍が元となった聖騎士団に守られることで大陸を平和へと導いていった・・・。

そしてエルサリア歴でちょうど千年目の年。
神竜の月、黒竜の日。
この日カルザス王家の後継者であるセイは騎士団長の証である宝剣の授与式を前日に迎えていた。
王家というのはすでに意味を持たなくなっているが、聖騎士団では未だにこの言葉を使う。
代々聖騎士団を王家の者が率いるのは旧体制の名残だ。
しかし、今までそれでうまく行っているのだから文句を言う者もいない。
セイ自身も同じだ。
自分勝手かも知れないが、自分が名誉ある位につけるかものだからケチをつける気も起きない。
『後継者の資格を持つ者が二人以上の場合、旧騎士団長の親衛の官である者がそれを選択する』
それだけで十分だと思う。
明日は自分と弟のジェンディのどちらかが宝剣を与えられることで騎士団長の位を与えられる事になる。
一流の剣技を備えたジェンディ、剣技は並だが魔術も使いこなせるセイ。
騎士団内ではどちらが相応しいか意見は分かれていた。
そしてセイにとって運命の日が始まろうとしていた。

宝剣の授与式の朝、突如としてその報はセイの耳に飛び込んできた。
そして謁見の間で見たのは宝剣をセイに突きつけるジェンディ。
「言い逃れはできない。自分が選ばれないことを知り親衛の官を殺すとはな」
親衛の官の部屋に残されていた今日選ぶべき騎士長の名。
それは明らかに書き替えられていたと言うのだ。
そしてそこにあったのはセイ=カルザスの名。
セイに忠誠を誓う兵の協力のおかげでカルザス城を逃げ出したセイはサルラス地方の小さな村に身を潜める。
そして1年・・・。
聖騎士団はその力を増し、大陸の政権を手にしていたのだった。


「1章〜光を護りし者〜」
そして歴史の歯車は動き出す。
エルサリア、イェレス。
2つの大陸は戦乱の炎に焼かれ、人々は悲しみと憎しみにつつまれる。
エルサリア大陸を手にした聖騎士団はイェレスに突如進行を開始したのだ。
そんな中、セイはイェレスの義勇軍へと身を寄せる。
それがジェンディに剣を向けれる唯一の手段だと考えたからだ。
イェレスに向かう密航船。
聖騎士団に従わなかった為、エルサリアを終われる身になた多くの者がここにいる。
そんな中、セイは一人の少女と出会った。

「私、ティーナと申します。あなたに付き従う為、ここに参りました」
突然意味に解らないことを言い始める少女。
そして彼女は一振りの剣をセイに目の前にだす。
「これは・・・宝剣!?」
それは確かに彼の知っている物だった。
父が常に身にていた、謁見の間でジェンディが彼に突きつけた宝剣とまったく同じ者だった。
「・・・宝剣ではありません。でも、偽物でもありません」
「じゃあこれは何なんだ?」
「宝剣とはもともとこの剣をもとに作ったレプリカ、そしてこの剣こそカルザスの正統な後継者の証」
彼女は抱き抱えるようにして持っていた剣をセイに差し出す。
「その名は・・・聖剣ラングリッサー」

こうしてセイ=カルザスの光輝の末裔としての戦いが始まる・・・

〜最後に〜
この物語の続きは私の手では書きません。
これをお読みいただいた方の数だけ、きっとこの物語りの続きも存在するのでしょう・・・

著 COOL DAY's

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